一概に「液体充填機」と言っても、充填される内容物や容器の種類によって、様々なタイプのものがあります。それぞれの業界や業種によって必要になる充填作業の機能も、配慮しなければならない操作性も、様々だからです。それにあわせて、液体充填機の開発メーカーにも、得意な業界や特化している稼働シーンが、それぞれで異なっています。化学製品や医薬品、化粧品、食品など、代表的な充填物ごとに、最適な液体充填機を選ぶことが欠かせません。
「しょうゆ」や「タレ」、「ドレッシング」など、食品分野でも液体充填機が活躍しています。
食品の製造現場における液体充填機の導入では、それぞれの業種ごとに得意な開発メーカーが存在していることから、メーカーを見定めて検討を進めることがポイントになるでしょう。
また、容器のサイズによっては、適切な充填機の規格が異なる可能性があるため、こちらにも注意が必要です。
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化粧品・医薬品の特徴としては、個性的な容器に充填されていたり、流行によって商品の移り変わりが早い、といったことがあります。そのため充填機にも、特殊な性能や商品の切り替えにあわせて柔軟に部品を切り替えられる機能が求められます。
また、ボディーソープなど、高い粘性がある液体を取り扱うことも珍しくありません。液体の性質を押さえた、適切な液体充填機を導入しましょう。
化学品・工業品の分野では、「アルコール除菌剤」や「界面活性剤」、「香料」、「消毒液」といった液体の充填作業に、充填機が使われています。
製造される液体の性質によっては「防爆仕様」が求められるものもあり、化学・医学品の充填では、特にリスクアセスメントが欠かせません。液体充填機にも特殊な機能が求められることがあります。
農薬や肥料を充填すつときは、充填する容器の大きさや内容物の粘度に注意して液体充填機を選びましょう。小型の容器へ充填する場合、ハンディタイプだと作業がしやすく効率化できます。一斗缶などの大容量充填に向いているのは昇降ノズル付き装置。泡立ちやすいものや粘度の高い液体もスムーズに充填できます。
アルコール飲料や除菌剤、化粧品など様々な分野で使われているアルコールが原料の液体を充填するには、電気を使わず空気の力だけで充填できる液体充填機や防爆仕様の充填機がおすすめです。泡だちのあるアルコール飲料などの場合、泡立ちや液だれを防げる使用になっているかもチェックしましょう。
食用から工業用まで、様々な分野で使われているオイルを容器へ充填するには、オイルの粘性や特性に合わせた液体充填機を選ぶことが大切です。充填機の構造によってはメンテナンスや洗浄に専門知識を要する場合もあるため、性能の高さだけでなく取り扱いやすさにも注目して選びましょう。
※各社公式HPの2021年9月時点での記載情報をもとに用途別に下記基準にて選定
工業用:危険物にも対応した防爆仕様で全自動・半自動充填機を取り扱う営業拠点数の最も多い会社(クボタ公式HP参照:https://scale.kubota.co.jp/fillingmachine/)
食品用:食品専門で外部の検査機関への菌検査依頼への対応を明記している会社(大阪屋公式HP参照:https://www.osaka-ya.com/quality/)
卓上用:小型充填機の導入実績5,000台以上を明記している会社(ナオミ公式HP参照:https://www.naomi.co.jp/strength/)