粉末や顆粒・固体などの固形物を充填する充填機です。固体には小麦粉や香辛料・ゴマ・片栗粉などの食品、ファンデーション・チークなどの化粧品、バリウム・顆粒剤・散剤・漢方薬などの医薬品といった様々な種類があります。
固体充填機にはスクリューの回転数や粉を計量器で測りながら充填するスクリュー式充填機や、プレートを振動させ充填物を移送する振動フィーダー式充填機がありますが、壊れやすい固形のものや粒が大きいもの・硬いものを充填するときには振動フィーダー式が用いられます。
固体充填機は、粉体などの充填物が充填機の部品に入り込むことがあるため、最近の繁殖を防ぐためにもきちんと洗浄することが求められるため、洗浄しやすいものを選ぶ事が大切です。洗浄後は完全乾燥するまで使用できないため、その点は注意しましょう。
ドロっとした粘性のある物質を充填するのが、粘体充填機です。マヨネーズ・ジャム・ゼラチン・カスタードクリームなどの食品やジェル・ワックス・マスカラなどの化学製品、歯磨き粉など、種類も粘度も様々です。
粘性が低いと注入口付近で液体が飛散しやすくなるため、内容量がきちんと守られるように過不足検知機能などの付帯機能が必要となってきます。
通常の液体ポンプでは移送が難しいため、ロータリー式充填機がよく用いられています。また、一定の粘度があると製品によって一時的に加熱を必要としたり吸引して充填したりする必要があり、内容物の性質に合わせた充填機を選ぶ事が求められます。
充填機の中で最も一般的なのが、液体充填機です。化粧水、乳液、美容液、シャンプーや食品、洗剤、医薬品、化学薬品、塗料など幅広い製品を充填します。
液体用の充填機には、対象物をチューブから吸い上げてポンプで移送・計量器で量るチューブポンプ式充填機や、注射器と同じ原理で給液するシリンジピストン式充填機などがあります。
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瓶や缶、チューブなど容器の種類はもちろん、小容量から大容量まで様々な容量があるだけでなく、化学物質などを取り扱う場合は安全性や品質管理などが確保されているなど、充填対象となる製品に合う充填機を選ぶ事が大切です。
※各社公式HPの2021年9月時点での記載情報をもとに用途別に下記基準にて選定
工業用:危険物にも対応した防爆仕様で全自動・半自動充填機を取り扱う営業拠点数の最も多い会社(クボタ公式HP参照:https://scale.kubota.co.jp/fillingmachine/)
食品用:食品専門で外部の検査機関への菌検査依頼への対応を明記している会社(大阪屋公式HP参照:https://www.osaka-ya.com/quality/)
卓上用:小型充填機の導入実績5,000台以上を明記している会社(ナオミ公式HP参照:https://www.naomi.co.jp/strength/)