内容物の重さで量るのが、重量式充填機です。設定した重量まで計量しますが、充填前に風袋分を差し引くため秤の安定まで時間がかかることがあります。
また、正確な内容量を求める際には計量後の過不足チェックだけでなく、充填ライン上にウェイトチェッカーを設置することでより正確な管理が可能となります。同じ内容物をサイズ・形状の異なる容器に重点する際に適しています。
空の容器が許容重量を超えている場合は洗浄剤などが残っている可能性があります。また、規定の速度で充填が終わらない場合は液漏れなどの可能性があると判断できるのも重量式充填機の特徴です。
一定の容量をピストンで吸引して計量するのが、容量式充填機です。ピストンのストローク量を設定するだけで容易に容量変更ができます。シリンダー方式と言い、液体・粘体・粉体いずれでも対応でき、液体製品全般や粘性物質、ポーション包装機など様々なものに用いられます。
ピストン式自動充填機は少量の液体充填や包装の大量生産に適していますが、使用できる液体の種類が1種類に限定され洗浄も複雑であるというデメリットがあります。
エアーシーケンスを使用したエアー制御式と電気シーケンスを使用した電気制御式がありますが、エアーシーケンスは電気を使わないため防爆エリアでの使用も可能です。
液体の質量流量を測定しながら充填する方法です。パルス信号の出力によって指定した量の液体流量を測定するのですが、充填機が複雑な構成になっていることで分解・洗浄が難しいという特徴もあります。ですから、容量式充填機と同様に液種が1つに限られてしまう点がデメリットになります。
ただし、質量流量式充填機は風袋を考えずに計量できるメリットがあります。また、非導電性の液体にも適しており、飲料や食用油、オイル、純粋など流量測定も行えます。
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※各社公式HPの2021年9月時点での記載情報をもとに用途別に下記基準にて選定
工業用:危険物にも対応した防爆仕様で全自動・半自動充填機を取り扱う営業拠点数の最も多い会社(クボタ公式HP参照:https://scale.kubota.co.jp/fillingmachine/)
食品用:食品専門で外部の検査機関への菌検査依頼への対応を明記している会社(大阪屋公式HP参照:https://www.osaka-ya.com/quality/)
卓上用:小型充填機の導入実績5,000台以上を明記している会社(ナオミ公式HP参照:https://www.naomi.co.jp/strength/)